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  • Writer's pictureChiyoko Ebata

雨の日は絵本をどうぞ~!

Updated: Jun 5, 2021

紫陽花が咲き始めました。


コロナのワクチン接種が進んでいますが、ブックカフェの予定は、まだまだ・・・。


コロナ感染心配なしの、このブログの部屋から、賑やかな絵本談義をお届けいしたいと思います。前々回のブログでは、「月」をテーマにたくさん絵本が集まりました。


さて、今回は、いよいよ梅雨入りも間近・・とうことで


「雨」のテーマの絵本たちやーい!


ブックカフェスタッフのライングループ(15名)から、次々届きましたよ。

さあ、雨音を聞きながら、絵本を開いてください。



「おじさんのかさ」 さのようこ作 講談社

♩あめがふったら ポンポロリン ♪

♩あめがふったら ピッチャンチャン♪


かさがぬれないように大事にしていたおじさん。子どもたちの歌につられてかさを広げたら、あーら・・・


♩あめがふったら ポンポロリン ♪

♩あめがふったら ピッチャンチャン♪



このおじさんの姿、

元NHKアナウンサーの林昭利さんと重なります。最乗寺さんでブックカフェを開いたとき、読んでいただきました。素敵でした。







「ばけバケツ」 軽部武宏

うちには雨のはなく、

何故か、水たまりが2冊!

大好きな、ばけバケツ、

絵がかわいい、みずたまり
















「みずいろのながぐつ」 もりひさし・にしまきかやこ 金の星社


あめはぬれるからきらい、

ながぐつはおもくていや。

そんなこうちゃんが雨の日はいていった水色のながぐつが、帰る時片方しかないのです。

残っているのは赤いながぐつの片方。

仕方なくそれをはいて水色のながぐつを探しに行きます。

うさぎやカラスに聞いたり、

どろんこにはまった女の子を助けたりして行くうちに、

大勢で遊んでいる子供達を見つけて一緒に遊び始めて、


さて、ながぐつは見つかったかな?



主人公のこうちゃんはちょっとネガティブな感じです。

最初に、ともだちがいないのかな、と紹介されてます。

わーっと出て行く子供達の中でも、

押されるのがイヤだからと離れて最後に出て行くので、

ながぐつも取り違えられて悲しい。

そんなこうちゃんがながぐつを探しながら

だんだん楽しそうになっていくのがいいんです。



「たっちゃんのながぐつ」 わかやまけん  こぐま社

ながぐつを買ってもらっておおよろこびのたっちゃん。

お砂場で遊んでいるうちに片方なくなってしまいます。

また新しいながぐつを買ってもらいましたが、また片方無くしちゃいます。

さて、ながぐつはどこにいっちゃったのかしら?

子どもはなぜか、ながぐつに砂を入れて遊ぶ。

たっちゃんもそうしているうちに、なくしちゃう。



「あめふり」 さとうわきこ作・絵 福音館書店 

ばばばあちゃんが、少しは雨はお休みしておくれ!

と頼んでも、雲の上の雷一族はますます雨を強くしてゆきます。

そこでばばばぁちゃんは、ストーブの中にいらないものをどんどん燃やし、

その中に胡椒、唐辛子の束を放り込んで辛い 辛い 煙を空に送り込みます。

さあ あとは絵本を読んでのお楽しみ!面白い〜展開になっていきますよ〜



気分が、もやってるから、歌でもご一緒しませんか!

あめふり くまのこ

(サメちゃんちの姉妹あじさい)


♫お山に あめが ふりました 

あとから あとから 降ってきて 

ちょろちょろ小川が できました


♫いたずらくまのこ かけてきて 

そっと のぞいて みてました 

さかながいるかと みてました


♫なんにもいないと くまのこは 

おみずを ひとくち のみました 

おててですくって のみました


♫それでも どこかに いるようで 

もいちど のぞいて みてました

さかながいるかと みてました


♫なかなかやまない あめでした

かさでもかぶって いましょうと 

あたまに葉っぱを のせました


♫それでもどこかに いるようで 

もいちどのぞいて みてました

  さかなをまちまち みてました

昭和37年NHK「うたのえほん」の月の歌として、梅雨の季節に毎朝放送されたようですね


絵本に関する近況は‥‥‥byたなか

絵本で音あそびしたり、表現あそびする楽しさを伝えるためにカバンに何冊も絵本を携えていつも保育園や授業に向かっています。

おはなしの世界・ことばの世界を味わってあそんでいます。

わらべうたもたくさんたくさん伝えています♪♪♪

大好きなのは「あめかな!」です。


「あめかな!」 UG・サトー作 福音館書店

色彩が美しくて

魅力的な七色の雨が

描かれています。


0歳の赤ちゃんから楽しめる絵本です。


私はこの絵本を開くと水彩画を描きたくなります。









「あめふり」 まついのりこ

わらべうたとともに楽しむなら

なんと言っても

まついのりこさんの

「あめふり」

になります。











「あかい かさ」

ロバート・ブライト作 しみずまさこ訳 ほるぷ出版

ゲド戦記を訳した清水真砂子さん訳の「あかいかさ」。


あかいかさを持ってお出かけした女の子のもとに

次々にどうぶつさんたちが集まってきます。


優しい気持ちになる可愛い絵本です。











「かさ」 松野正子作 原田治絵

こどもたちは、

みんなかさが大好き!!

が伝わってくる「かさ」


雨降りでもかさをさしてお出かけしたくなります。











「ぴっちゃん ぽっちゃん」 accototoさく・え

雨の日ならではのお友だちが

たくさん出てくる

「ぴっちゃん ぽっちん」

ことばのリズムも良いです











「あめふりの おおさわぎ」 デイビット・シャノン作 小川仁央訳

突然のザアザア雨に町中が大混乱・・

でも、雨があがって虹がでると、みんなニコニコ

全てが丸くおさまるというお話しです

にわとりから始まる騒動が

猫、犬、お父さん、赤ちゃん、お母さん、おまわりさん

と次から次への大混乱

絵もとても楽しいですよ

各々けんかからの仲直りも

丁寧に描いています







「あめあめ ふれふれ もっとふれ」

シャーリーモーガン文 エドワード・アーディゾーニ絵 なかがわちひろ訳

♪雨、雨、ふれふれ もっとふれ~♪

・・オ オ 雨の慕情?八代亜紀じゃないです。

小学生~にお薦め絵本


3日もふり続く雨

外で遊びたいけどお母さんに言っても きっとダメって言われそう

小さな男の子と女の子は窓をみながら考えます

自転車でやってきた新聞配達のおにいさんになりたいな

お花を見て笑っている赤い屋根のお家のおばさんになりたいな

水たまりの中を走っていく自動車になりたいな

雨の中自由に動きまわる小鳥、猫、犬もいいな

つまらない二人

そこにお母さんの声❗

雨の日に外で遊べる子どもが一番というお話しです

◆夫の転勤で仕事を辞めた私

知らない土地でまだ友達もできていなかった頃

雨の日こそ二人の子どもにレインコートを着せて外に出ました 

ながぐつで水たまりをバシャバシャ

濡れた木の肌や石ころ、葉っぱをさわり

雨のにおいの中を散歩すると

育児の不安がスーっと飛んでいきました



「おおきなカエル ティダリク」 加藤チャコ再話・画

東北弁が出てくる絵本「ティダリク」

やんだ→嫌だ

吹き出すんでねえかの→

吹き出すんじゃない?

わらっていればいいんだべな

→笑っていればいいんだね


ティダリクは、大きなかえるの名前です

オーストラリア アボルジニ・カナイ族のお話しなのに

何故か東北弁で笑っちゃいますね️

あっ、全部東北弁で書いてあるわけではないので(ごめんなさい)


◆加藤チャコは仙台生まれ

夫は渡辺鉄太(父が渡辺茂男)

やっぱり東北弁で読まなくちゃね

んだべ? 


「ゆうだちのまち」 杉田比呂美

暑い夏の日にお父さんと買い物にでかけたゆきちゃん

突然の夕立にまちのみんなはおおあわて

降り始めの感じの描写が良いな 

しめったつちのにおい

もわっとほこりのにおい

で、ゆきちゃんの感想

ゆうだちはパフェがたべられていいねぇ

 可愛い












「ゆうだちのともだち」 いわむらかずお

どしゃぶりの雨の中

洞穴で雨宿りしたこりす、ねずみ、うさぎのこ

雷がなってとっても怖かったけど雨がやんだら

みんなもう友達

一緒にシーソーで遊ぼう(!)












「かさもっておむかえ」 征矢 清さく 長 新太え

こちらは

この絵本を読んだらお父さんをお迎えに行きたくなるとか


「かさもって おむかえ」

征矢さんも長さんも亡くなってしまいました


かおるちゃん

オレンジ色のねこと一緒に動物専用電車に乗って・・


「あまやどり」 市川宣子:作 陣崎草子:絵

ゴンタ❗

この子はいがみのごんただね

ああっ❗Ponta小さい頃に言われたような・・

4人きょうだいの2番目

言うことをきかないのは

一人だけ


そんなかわいそうな身の上のPontaが図書館で「おばあちゃん読んで読んで~」と手招きされた気がした童話

「あまやどり」小学一年~


お母さんが風邪で熱が出て寝ているので、弟のようくんを公園に連れてきたわたし

砂場で遊んでいたら雨がふってきたの

でもようくん帰ろうとしない

みんなが帰って公園にはわたしたちだけになっても・・

ようくんゴンタだよねえ

雨が激しくなってまわりが真っ白になって

そしたらようくん白い雨の中に歩いていって見えなくなっちゃったの

♪あまやどり あまやどり

みんな みんなみんな かけてこい

こんな歌が聞こえてきたの


ようくんと私 あまやどりしていてとっても良いことがあったのよ お母さん


あたし、あしたもようくんと公園に行ってあげてもいいよ

ゴンタだけどさ


胸キュンなお話しです


「あめ じょあじょあ」 イ・ミエ文 田島征三絵 おおたけきよみ訳


今日も雨の絵本を一冊


イ・ミエさんは雨の降る中

ちゃぷちゃぷと水たまりを踏んで歩いたり、

窓の外を眺めながら雨の音を聞くのが好きなんですって(雨)













「わたしのかさはそらのいろ」 あまんきみこ文 樽石眞子絵

お母さんと一緒に傘を買いに来た女の子

ももいろのかさが可愛いわよ

とお母さんは言いますが

青が好きなの

だって晴れた日の空の色よ

青いかさをさして野原へ行くと、いろんな動物たちが「いれて」とやってきた

いつのまにか傘が大きくなっていてお友だちも傘の中に入ったよ

青空みたいな私の傘

あまんきみこさんの文と垂石さんのやわらかい絵が素敵


あらためて読んだら

女の子は傘を無くしたので新しい傘を買ったのね

前に持っていた傘の色は何色だったのかしらね?



「あかいかさが おちていた」 筒井啓介:文 堀内誠一:絵

あらためて堀内誠一さんの

「あかいかさがおちていた」


雨のシーンは少ないですが

お話しが面白いですよ!


「かさどろぼう」を思い出す場面も














「なみだどろぼう」

 作:キャロル・アン・ダフィ 絵:ニコレッタ・セコリ 訳こしばはじめ

作者のキャロルさんはイギリス国王が任命する詩人

女性としてはじめて、この桂冠詩人に選ばれたそう

















「雨の日のおさんぽ」 U・シェフラー文 U・ヴェンセン絵 若林ひとみ訳


最後のページ


あめの日ってやっぱりいいな


だって

おさんぽ歩するのもたのしいし

こうやって

本をよんでもらえるんだもの











「いれて いれて」 かとうまふみ

あめの日のおさんぽでは

帰りにキノコをみつけたので


最初はキノコの絵本


森の中で小さなキノコが顔を出したよ

雨が降ってきて次々に虫や動物達があまやどり

あり、てんとう虫、シジミチョウ、バッタ、くも、ヤモリ、すみれの精、どんぐりぼうやに大きながまがえるのおじさん‼️

さあさあ続きが気になるわね️。








「かさかしてあげる」 はせがわせつこ:作 にしまきかやこ:絵  福音館書店


あれこの前の絵本と似ているような・・そう思ったかな?

あれはかささしてあげる

これは貸してあげる


雨がふってきてかさがないなっちゃん

いろんな動物がかさをかしてあげるでてやってきたの

でもね~ なっちゃんにぴったりのかさはないし・・

そこへ犬のジョンがやってきて








「あめのひの ホネホネさん」  にしむら あつこ作絵


ホネホネさんは郵便やさん

雨の日も配達をします

カエルくん、アヒルさん、ブタのぼうや達、かたつむりカフェのツムコさん

それぞれの手紙を紹介出来なくて残念だわ

日曜日のパーティのあとでホネホネさんに届いた手紙だけ

こっそり見せてあげる











「あめだ あめだ くわっ くわっ くわっ」作:澤口たまみ 降矢なな


最後はカエルさん達の大合唱で幕を閉じましょう










「あまがえるのかくれんぼ」

作:たてのひろし 絵:かわしまはるこ 世界文化社

池のそばで遊ぶ3匹のちいさなあまがえるたち。

かくれんぼしていたら、自分たちのからだの色が変わってしまって、びっくり。わーたいへん!


あまがえるの目線でみる梅雨時の柔らかな草むら世界。あまがえるは、場所に合わせて身体の色が変化して敵から身を守るんですね。仲間といっしょに自分たちの身体の変化に戸惑いながら、遊ぶ表情がかわいい。


「しでむし」「つちはんみょう」などの精密で美しい昆虫世界を描くので有名な館野鴻(たてのひろし)さんが文章を書いています。館野さんはかわしまはるこさんの生物画の師で、館野さんの師は、あの、熊田千佳慕さんです。



「空の絵本」 作:長田弘 絵:荒井良二 講談社

だんだん雨はつよくなり・・・

風も吹き、雷も鳴って、

真っ暗になった森の中・・。

やがて、静まり、雨もやみ。

明るくなった空の色、

澄んだ空気、しずくが光り、

空は金色になり、美しい夕方から、

やがて月の光の夜になる・・。


2019年の7月、

ブックカフェ開催場所の下見と打ち合わせのために、牛久保公園愛護会関係のママ達と、緑道にいました。

ちょうど雨上がりの水たまりがたくさんできて、子どもたちがビシャビシャと遊んで、木々はしずくをバラバラと落としていました。


そのとき、この本を読み聞かせしました。絵本と現実が渾然として読みながら鳥肌が立ちました。絵本は、外でこそ読むべし、です。



「あめがふるとき ちょうちょは どこへ」

  M・ケアリック文 L.ワイスガード 岡部うたこ訳


墨絵のような濃淡の絵が美しい。


雨の降る窓の外を見てるのは

どんな子どもなんだろう


静かな画面で、

ささやくような声がきこえる


あめのふるとき

ちょうちょはどこへ









「あまがさ」 やしまたろう 福音館書店

モモはニューヨークのマンハッタンに住んでいる女の子。

3歳の誕生日にあまがさとながぐつをプレゼントされました。

なかなか 雨が降らずに、やっと雨が降る日。あまぐつを履いてあまがさをさして出かけました。もうおかあさんとは手をつながずに、まっすぐ歩き始めます。

ぽん ぽろ

ぽん ぽろ

ぽんぽろ ぽんぽろ

ぽんぽろ ぽんぽろ ・・


モモの表情が、可愛くて力がある。表紙の扉の見開きいっぱいに描かれている窓からのニューヨークのビル街が美しい。


八島太郎(1908年~1004年)は、1939年ニューヨークに渡り,画家、俳優として活躍。

この作品のほか「「からすたろう」「海浜物語」の3作品もコールデコット賞次席となったそうです。「からすたろう」「トムソーヤの冒険」の挿絵なども日本でも出版されています。「あまがさ」は1963年の初版以来再版が重ねられています。



「かさ」  太田大八 作・絵  文芸出版

赤いかさの女の子

ひとりで

まちの中を歩いて行く


ことばがない絵本ですが・・


でも不思議に

まちの中の音がきこえるでしょ?


女の子が小さな声で

歌ってるような気がしませんか?









「うわーっ」「ぴょーん」 まつおかたつひで


ページを上に広げます。

子どもたちが大好きな、びっくりかえるです。


「コッコさんとあめふり」 片山健さく・え 福音館書店

まいにちまいちに

あめふり


コッコさん

てるてるぼうずつくりました。


なかなかなかなか

雨はやみません。


てるてるぼうずと

一緒に眠ってしまいました。


コッコさんがたまらなくかわいい。





「よるのおと」 たむらしげる 

ポーッ 列車の音


リリリリリリ

クワッ クワッ

ピチャ パチャパチャ

クワクワッ クワッ


ホーホー・・・




夏休みかしら。

男の子が一人。

都会から

一人だけで

暗い夜道を

あるいていきます。




「雨・あめ」 ピーター・スピアー 評論社

きょうだいで、雨の中に走りだした。

雨降りって

なんて楽しい~!



躍動感のある描写力!

そういえば、

ぬれるに任せて雨の中を歩くときのワクワク感。

思い出しました。







ケロちゃん ケケちゃん ケロロちゃん

「おてつだい おてつだい」 作・絵 長野ヒデ子 ひさかたチャイルド

いいの選んてをるねー

さすがだー

わたしも!まーせーて!

ふふふふ


長野さんからのメールです。

送られてきたままの文章です。

翻訳しますと・・・

 ブログを見たけど

 いい絵本をえらんでいるねー。

 さすがだー

 わたしのかえるの絵本も交ぜて!

 ふふふふ


可愛いかえるの子どもたち!

ありがとうございます!



 

画本 宮澤賢治「蛙の消滅」 作:宮澤賢治 画:小林敏也 バロル舎

いい雲ですね~、

なんて、蛙たちはいつも並んで雲見をするんですって。

カン蛙、フブン蛙、ヘン蛙たち。

ところが、欲しかったながぐつを手に入れ,おまけに美しいテントウムシと結婚することになったカン蛙が、うらやましくて、ねたましくて、2匹は一計を案じました・・。


小林敏也の宮澤賢治画集シリーズ。この作品も美しい。光らない紙質に抑えた色合い。計算されたデザイン構成。雲と空、草むら、水面、糸のような雨の筋。

みてるだけでも、時間がたちます。

でも、この本は、読み聞かせがとてもいい(と、わが夫が申しています。笑)




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